ATM ページ40
佐久間side
翔太とAと一緒に昼飯を食べに出て腹を満たし、そろそろ戻るかと席を立った時に事件は起きた。
渡「うっわ…ここ現金しか無理だって」
佐「マジ!?俺現金ほぼないわ…翔太ごちそうさま」
渡「俺もねーよ…A」
『…100円なら』
佐「足りねーよw」
機械の故障か何かでキャッシュレス全般が利用不可らしく、レジに手書き注意事項が貼られてた。
よくみたら店の入口の扉にも貼ってあって完全にこっちのミス。このままでは無銭飲食まっしぐらすぎるから他の誰かに連絡して借りようと思ったら
渡「佐久間100円ない?」
佐「あったとしても意味なくない?」
自分の財布を覗きながら100円の有無を聞いてきた。
渡「お、俺あったわ」
佐「俺もあるけど…300円あったところで足りないから」
『お前300円舐めんなよ!ジャンプ買えるからな!』
佐「今はジャンプ買ってる場合じゃないのよ」
割と危機的状況の割に何でもなさそうな2人についていけないでいると俺の財布にあった100円を翔太が回収してAに渡した。
渡「んじゃぁちょっと頼むわ。確かここ横にあったでしょATM」
『OK。なかったら探す』
渡「なかったら探さず一旦帰ってきて一緒に行くから」
『ラージャ。んじゃぁちょっと行ってくるから待っといて』
渡「いってらー」
佐「いや、300円握りしめてどこ行った!?」
渡「すいませーん。コーヒーおかわり」
佐「お前の神経を過去1疑ってるよ俺」
意気揚々と店の外に出たAと金がないって言ってんのにAに300円握りしめさせた挙句追加注文しだした翔太に最早体調不良でもおこしてんのかと思った。
渡「大丈夫だって」
何が大丈夫かわからないけどとりあえず俺はそろそろ楽屋来てそうな康二に電話をしてお金を借りようとしたら
向〈そんならAに200円か300円くらい渡したら何とかなると思うけど〉
佐「なんでやねん」
向〈だってその店確か横にATMあったやろ?〉
佐「いや、あるっちゃあるけど…」
コンビニのATMだし小銭を握りしめて行く理由がわからない。
だけど康二は「ほな大丈夫やん」と言い電話の向こうで笑ってる。
謎の翔太と康二の自信にもうなんとかなるかと投げやり思考になってきた時Aが帰ってきた。
『うっわコイツ追加注文してやがる』
渡「待つ間水だけどか味気ないもん」
『さっさ飲めよ帰るぞ』
佐「いや、お会計」
『金は作ったからノープロよ』
そう言ったAの手には握りしめて出て行った300円が10万円に変わってた。
佐「はい?」
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作者 - パピヨンさん» パピヨン様。こちらこそリクエストありがとうございました!これからもこの自己満足作品をよろしくお願いします! (5月4日 11時) (レス) @page45 id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
パピヨン(プロフ) - お話読ませてもらいました。さすが最高傑作です!ありがとうございました。 (5月4日 9時) (レス) @page45 id: eca3bca511 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - パピヨンさん» パピヨン様。いつも楽しく読んでいただきありがとうございます!リクエスト畏まりました。本日はサブ作品更新予定なので更新までしばらくお待ちください。 (5月2日 12時) (レス) id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
パピヨン(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!リクエストですが、バナナサンドのハモリ我慢ゲームに挑戦する王子が読みたいです。お願いします! (5月1日 19時) (レス) id: eca3bca511 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - pupupupu8887さん» pupupupu8887様。お望みの展開かは分かりませんが確実に関係性は進展します!またいつ三月を出すかは不明ですが気長にお待ちください! (4月22日 19時) (レス) id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2024年4月10日 22時