めめの娘は可愛いお姫様

ママ ページ39

蓮side


ある日の休日。


そろそろ本格的に暑くなるから、Aの半袖買わなきゃと赤ちゃん専門店にやってきた。


蓮「気に入った服選んでいいよ」


「やった〜！」


オシャレが大好きなAは、気に入った服をどんどん、俺に渡していく。


10着程度選んだところで、今日は一応おしまい。


まだお家に、着れる半袖も沢山あるからね。


蓮「A、お菓子買う？お家にお菓子もうないでしょ？」


「かいたい！」


蓮「じゃあお菓子選びに行こう」


このお店には、お菓子も売ってて、お菓子売り場に向かった。


その向かってる途中、Aと同じ歳くらいの女の子とそのお母さんとすれ違った。


Aは立ち止まって、その親子をじーっと見てて。


俺らの横を親子が通り過ぎた後も、振り返って手を繋いで歩いてる親子を見つめてた。


蓮「ん？保育園のお友達？」


保育園のお友達だったのかな？と思って聞いてみたけど、首を横に振ったから違うみたいで。


蓮「どうした？」


「ううん、なんもなぁい···」


そう言って、先を歩くA。


追いかけ、先にお菓子売り場に着いてお菓子を選んでるAを見守った。


だけど、いつもならお菓子選ぶ時はニコニコ楽しそうに笑ってるのに、今は悲しい表情で。


蓮「いいお菓子あった？」


「おかしいらなぁい···」


蓮「え、お菓子いらないの？いいんだよ？買っても」


「ううん、いらない···」


お菓子いらないって言うなんて珍しい。


蓮「あ、じゃあこれ買う？これ、A、好きでしょ？」


Aが好きなお菓子を手に取って聞くと、Aはしばらくして小さく頷いた。


蓮「じゃあお会計しよっか」


お会計をして、家に帰った。

2→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す