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大人になってもこんなに楽しいんだって思うくらいに水族館を満喫した。
そのあとはカフェでスイーツを食べて、近場を散策。
仕事の話やプライベートの話をしてお互いをゆっくりと知る時間になった。
できるだけ手を繋いだままで。
夜ご飯は以前行ったところと同じもんじゃ屋さん。
もんじゃが食べたいと無邪気に言う持田くんは等身大で、そういうところもいいなって思えた。
自分が思ってた以上に、前向けてるかも。
このまま持田くんを好きになって。
そうしたらきっと。
「また持田くんにご馳走になっちゃった。ありがとう。」
「Aさんより先にタツノオトシゴ見つけられると思ったのにぃ〜。」
たぶん、本当は持田くんの方が先に見つけてた。
だってわざと私をタツノオトシゴがいるところに誘導してきてたし。
「今日はいっぱいお話しましたね。」
「それからいっぱい笑った。」
自然と惹かれ合う手と手。
持田くんは幸せそうに微笑む。
「でも俺、話し足りないです。」
「え?」
「もっと…一緒にいたいです。」
「持田くん、」
「何もしないです。お酒は飲みません。日付けを越す前に車で家まで送ります。だから俺ん家で、もう少しだけお話しませんか?」
告白でさえなんでもないみたいな顔してたのに。
今日は余裕のない表情を素直に見せてくれた。
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minese(プロフ) - ありがとうございます、助かりました (5月2日 12時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 題名は『玉響-moment』です(* ᴗ͈ˬᴗ͈)” (5月2日 12時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - 題名を教えてください (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - そうなんですか⁉ありがとうございます (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 目黒くんのお話ありますよ!お手数ですが私の作品一覧を見ていただければと思います。 (5月1日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年4月7日 16時