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「私も持田くんともう少し一緒にいたい。」
告白の返事をしたら持田くんはもう我慢しなくてよくなるよね。
「連れてって、おうち。」
歩き出そうとした時、彼と繋いでいない方の手が引っ張られた。
驚いて振り返ると頭を垂れていて顔は見えない。
でも、私の手を握っている両手でわかった。
「大介くん、」
「なにしてんの?」
「なにって、」
大介くんはなぜか苦しそうな顔をしていた。
怒っているようにも見えるし今にも泣き出しそうにも見える。
「え!?」
大介くんの顔を見て何かを思い出したのか持田くんは目をぱちくりさせる。
「アイドルの人、だよね?テレビで見たことある気がするんだけど。」
こんな状況でも冷静で、私にしか聞こえないように小さく言う気遣い。
「そうだよ。」
「でもなんで…?」
「私の、」
喉の奥につっかかったものを唾で流し込む。
「義理のお兄さんなの。」
「え、そ、そうなんですか?」
「お姉ちゃんの旦那さんがね、彼のお兄ちゃんで。」
「なるほど…。」
「大介くん、この人は持田くん。会社の後輩で…彼氏。」
「え、」
「かれ、し…?」
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minese(プロフ) - ありがとうございます、助かりました (5月2日 12時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 題名は『玉響-moment』です(* ᴗ͈ˬᴗ͈)” (5月2日 12時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - 題名を教えてください (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - そうなんですか⁉ありがとうございます (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 目黒くんのお話ありますよ!お手数ですが私の作品一覧を見ていただければと思います。 (5月1日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年4月7日 16時