恋慕-affection-

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「聞いてよ。マッチングアプリで知り合った人と会うことになったって話したじゃん。」


「うんうん。」


「それ、昨日だったのね。」


「そうだったんだ。どんな感じだった？」


「なんか…ビミョーだった。」


「そうなの？」


「カラダの相性が、」


「え！？」


「いやまあ相性っていうか私が一方的に違うなって思っ、」


「待って待って。」


「ん？」


「した、の…？」


「うん。」


「…。」


「だって大事だよ？付き合った後に違うなって思ったらいやじゃん。」


「違うなって、なることあるの？」


「あるよ〜。逆にないの？」


「今まで1人だから。…経験人数。」



相性が悪いなんて思ったことなかった。



「好きな人とするから幸せっていうか、そういうのしか感じたことない…かな。」


「私もそんな風に思ってた頃に戻りたいよ。いつからこんな汚いオトナになっちゃったんだろうね。」


「汚いなんて思わないけど。もっと自分の身体大切にしてほしい。」


「ありがと。そういうのすることだけが付き合うってことじゃないもんね。」


「そうだよ。他にもたくさん幸せって思うことある。」


「好きな人となら、ね。」


「うん。」

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