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翔「あ〜.........そういう理由じゃないから大丈夫。昨夜バーで引っ掛けた子が超肉食系でさぁ。ホテル連れ込んだ後、なかなか離してくれなかったんだよね」
ああ......そういうこと。
昨日帰りが午前様だったのはそのせいか。
一瞬でも心配した自分が馬鹿だったーーとため息をついた。
涼「まぁ別に遊ぶなとは言わないけど、程々にしときなよ?俺たち、今は大事な時期なんだからね」
翔「分かってるよ」
涼「お前はうちのメインボーカルなんだから、万が一スキャンダルなんて起こしたら、グループ自体が活動出来なくなるんだよ」
翔「うるさいな、だから分かってるって。そんなヘマなんてしねーよ」
涼「そう。なら、いいんだけど.......。とにかく早く起きて支度して。1時間以内には出たいから」
べつに俺は翔太の親でも彼女でもないし、これ以上くどくどと説教しても仕方がない。
幼馴染みで同じグループのメンバーではあるけど、プライベートの時間まで管理する義務も権利もないんだし。
一瞬、胸の奥がチリッと痛んだのは、多分気のせいだ。
倒された拍子に乱れたシャツを直すと、彼の顔を見ないようにしながら、部屋から出て行った。
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作者名:anzu | 作成日時:2020年12月17日 16時