佐久間さんちは今日も幸せ6

＊ハタチ（いわふか過去編） ページ6

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ーーあれは俺が記念すべきハタチになった日のことだ。


Black Goldはまだデビュー前のジュニアで、当時は現役だった滝沢くんの舞台に呼ばれるようになっていた。


今より未熟ではあったけど、その頃からダンスの上手さとアクロバットには定評があって、事務所の先輩からも一目置かれていたのだ。





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滝「みんな、全公演完走お疲れ様でした」


『お疲れ様でした！！』


滝「今年もカンパニーのおかげで全公演を無事に終える事が出来た。演者もスタッフも本当にありがとう」


今日は滝沢演舞城の千秋楽で、夜公演の幕が降りたばかりだ。


京都、東京、名古屋と約3ヶ月に渡る長期公演だったが、誰1人欠けることなく完走することが出来た。


座長である滝沢くんから労いの言葉かけてもらって、ようやく緊張が解けていくのを感じていた。


岩本と俺はもちろん、佐久間や渡辺、宮舘もホッとした表情を浮かべている。


滝「これからカンパニー全員で打ち上げだけど、Black Goldも参加できるよな？」


照「あざっす！年下組は明日朝早いんで厳しいですけど、俺と深澤は大丈夫です」


滝「そっか。じゃあ岩本と深澤は最後まで付き合えよ。っと、深澤は今日が誕生日なんだよな」


辰「はい。今日でハタチになります」


滝「それじゃあお祝いも兼ねて、2次会は深澤と岩本で、俺のうちでやろう」


辰「まじっすか？！やったぁ！」


尊敬する人からの思いがけないお誘いに、俺は楽屋でガッツポーズをしながら飛び上がった。

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