夢 ページ27
宮舘side
皆と話し合って、その日は家に帰った。
あれだけ苦しかったのに、今は不思議と大丈夫。
これからは、どちらも俺だ。
過去の宮舘涼太も、今の宮舘涼太も。
目黒の事も、せっかく助けて貰った命なんだから大切に生きる。そして助けて貰った分目黒を支えていく。それが俺に出来る事。
気持ちの整理がついた。
明日は記者会見がある。
もう寝よう。
_
ふと、夢の中で声がした。
目黒《舘さん、舘さん。》
宮舘『め、ぐろ?』
目黒の声がした。
でも、辺りを見回しても誰もいない。
目黒《ねぇ、舘さん。何時まで1人で苦しむの?》
宮舘『え?』
俺はもう大丈夫だ。
受け入れていく覚悟はできた。
目黒《違うよ。本当の舘さんも、もう大丈夫でしょ?》
宮舘『...っ』
本当の俺?
目黒の言葉を聞いて急に頭が痛くなりはじめる。
目黒《舘さんはもうわかってる。俺の怪我は舘さんのせいじゃない。誰も悪くない。だから戻ってきて。》
宮舘『でもっ...』
だって、あの時...色んな人の声は俺が悪いと
俺のせいだって...
目黒《舘さん。俺達を信じて。誰も、誰も悪くないんだよ。大丈夫だから。》
宮舘『目黒っ...』
曖昧な記憶を正すような力強い声に、何も言えなくなる。
この言葉を信じてみようと思った。
目黒《俺は絶対また、ステージに立つから。だからいつも通りの舘さんでいてよ。大丈夫、俺らなら。また元通りになれるよ。》
そう目黒が言うと、辺りは更に強い光になって眩しくて目を瞑った。
_
気がつくと、部屋にいた。
体は軽くて、そして頭はスッキリしていた。
顔を触ると、涙を流していたみたいで跡が付いていた。
そして何もかも思い出した。
事故の事も、皆のことも。
事故の記憶は、決していいものじゃない。
自分の不注意でもある。おきなかった事かもしれない。
だけどみんなが伝えてくれた沢山の言葉を俺は覚えてる。
だから迷わず進んでいける。
これからは助けてもらったこの命を大切に生きるだけだ。
宮舘『もう大丈夫。皆の所にいかなきゃ。』
俺は皆に話をしに行く為に、家を出た。
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りん(プロフ) - ともみさん» こちらこそ、素敵なメッセージありがとうございます! (2022年5月28日 13時) (レス) id: 9dd6c9cdd9 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 涙が止まりませんでした。素敵な小説をありがとうございます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page33 id: aad3573941 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» いえいえ! (2021年10月17日 21時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます!訂正します! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません、更新された最後のページで、分かり切っただと思いますよ! (2021年10月16日 2時) (レス) @page25 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年6月16日 1時