初恋は幼馴染(青Ver.) (ページ19)

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◇◇◇

［渡辺 side］

「翔太、明日空いてる？」

卒業式まであと三日というタイミングでAがそんなことを聞いてきた。

渡辺「空いてるよ。てか何？いつもそんなの聞かずに来るじゃん」

勝手に来て好き勝手やってんじゃん。

「私だって用事があるときはちゃんと聞くわ。…ママは？」

渡辺「ママ？あーなんか出かけるって言ってた」

「んーじゃあ学校終わり翔太ん家いく」

渡辺「ん」

普段と変わんねーじゃねーかとツッコみたかったけど、なぜかドキドキして、そっけなく答えた。

◇◇◇

宮舘「じゃあ、また明日」

「また明日〜！」

次の日。学校が終わり地元の駅で涼太とわかれる。
昨日のAとの会話のせいでこっちはドキドキしてんのに、向こうは普段通り。何なんだよ。

「お邪魔しまーす」

いつもの調子で俺の家にあがり、手洗いをして俺の部屋に入っていく。

いつもは荷物を置くと好きにくつろぎ出すのに、今日はすこしぎこちなく座っている。

渡辺「何？なんかあった？」

正座をしてこっちを向くAに言う。
いつも通りを装っているけど、彼氏ができたなんて報告だったらどうしようとドギマギしている。

「あのさ…」

Aが口にしたのは衝撃的な言葉だった。