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[咲良 side]


新しい仕事の話をもらった。かなりガッツリスタントをする仕事。
スタント俳優の仕事は危険もあるけど楽しい。だから基本断ることはないんだけど…今回のお仕事はかなり危険な内容だった。

計画書の時点でかなり無茶な内容で、命を落とす可能性が高い…そんな内容。
事務所の社長にこんな無茶な計画は受けられない、受ける人もいないと思うと伝えたけど聞く耳を持ってもらえず、お前がやらないのなら代わりに私より下の子にさせると言い出した。

私より若い子が犠牲になってはいけない。そう思って私は…仕事を受けることにした。





命を落とす覚悟で準備を進めること数ヶ月。
思い残すことなく撮影日を迎えたいから、私は翔太のママがいない日を探って翔太の家にあがりこんだ。



渡辺「何?なんかあった?」


翔太の部屋で正座をして翔太の方を向くとそう言われる。
今日1日至って普通の私を演じた。本当は心臓が飛び出るんじゃないかっていうくらいドキドキしてるのに。


「あのさ…」


…抱いてほしい


小さな声で言うと目を真丸にした翔太。


渡辺「は?何いってんの?」

「だから、抱いてほしい」


ハッキリと伝えると顔を真赤にする翔太。
そんな翔太を私はベッドに押し倒して…キスをした。

ドラマで見た深いキスを見様見真似ですると、翔太のスイッチが入ったのか上に乗っていた私を組み敷いて、服に手をかけた。





「ん…」


翔太に初めてを貰ってもらったあと(いや、押し付けたあと?)2人して眠ってしまったらしい。

翔太を起こさないようにベッドから出て、散らばる服を身に着けていく。


「ありがとう…ごめんね」


きっと目が覚めたら気まずい空気が流れる。そうなる前に…と私は翔太の家を逃げるように出た。

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作者名: | 作成日時:2024年4月6日 18時

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