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◇◇◇
[渡辺 side]
2020年1月ー
宮舘「A〜これこっちでいい?」
「うん!ありがとう!」
デビューを発表した日。プロポーズを断られたあの日から俺は結婚は無理でも同棲したいとAを説得した。
週刊誌に撮られたらどうするんだ!とキレられたけど、根気よく説得した結果、Aが負けた。
今日は引っ越し。涼太も手伝ってくれてAと俺の荷物を運び出す。
「2人共シートベルトした?」
渡辺「した」
宮舘「したよー」
「じゃあ、動きまーす」
免許を持ってない涼太とペーパーの俺。頼りにならない!と言いながらもAが車を出してくれた。
「もうすぐだね〜」
もうすぐデビュー日。全形態予約したからいらないよと言われたけど、サイン入りのを渡す予定だ。
「着きました〜」
宮舘「ありがとう」
マンションの地下にある駐車場に車を停める。セキュリティだけはしっかりしてと言われ、かなりこだわった。
「っしゃ!やりますか!」
ドンドン荷物を部屋に運びいれる。といっても、2人共実家住みだったから全然荷物ないんだけど。
渡辺「うわっめっちゃ良いパソコンじゃん。仕事できそうな人が持ってるやつ」
重たいから持っていってといわれた段ボールを開けるとリンゴマークのノートPCとブランドのスピーカー。
「仕事できそうな人じゃなくて仕事できるのよ(笑)」
Aは大学を卒業してから動画編集の仕事に就いた。
身体がほぼ完全に戻ったといってもたまに調子が悪い時があるらしく、その時に家でもできるようにということらしい。まぁ結局在宅でできちゃうからオールで仕事した後とかは家で仕事してるけど。
「絶対に落とさないでね?」
渡辺「分かってるよ(笑)」
Aの指示に従ってワークスペースを作っていく。
俺の荷物?少なすぎて秒で終わるから後回しにされた(笑)
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作者名:雪 | 作成日時:2024年4月6日 18時