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「失礼します。」
阿部「ふはっ今日からAと俺の家だよ？」
「そ、そうなんだけどさ。」
新しい部屋に緊張しながら入る。
引越とその手続きは阿部ちゃんがしてくれた。
阿部「ルームツアーする？」
「する。」
即答する私の手を握って案内してくれる。
阿部「ここがリビング。」
「あ、荷物…ありがとう。」
新調した家具家電や阿部ちゃんが持ってきてくれた家電は既に取付済み。
阿部「佐久間とめめが手伝ってくれて、ある程度片付けたから、場所変えたいやつあったら教えて。」
「ありがとう。」
佐久間くんと蓮くんにお礼しないと。
阿部「ここがキッチンね。」
「広いね。」
阿部「一緒に料理できるね。」
阿部「ここが俺の作業ルーム。」
「了解。」
阿部「ここが一番広いから寝室にしてみた。」
「ベッド、写真より大っきいね。」
阿部「でしょ。のびのび寝られるよ。」
阿部「で、ここがAの作業ルーム。流石にここは自分でやりたいかなって。」
「ありがとう。」
阿部「丁度、翔太からのソファベッドも届いたから組立たけど、動かすときは言って。」
「本当にありがとう。」
阿部「どういたしまして。どうする？片付け少しする？」
時計を見ると夕飯はもう少し後でも大丈夫な時間。
夜ご飯も今日の分はマネージャーさんが渡してくれたので作る必要はない。
「やっちゃおうかな。」
阿部「了解。俺もするから、何かあったら呼んで。」
「ありがとう。」
はーいと言うと阿部ちゃんの作業ルームの方へ歩いていった。
「よし。」
気合を入れてすぐ側にあったダンボールをあける。
さっきまでの緊張は気付けば無くなっていて、ワクワクする。
阿部ちゃんと佐久間くんと蓮くんが大きな荷物の荷解きをしておいてくれたお陰で、片付けはスムーズにできた。
片付けを終えて、ご飯もお風呂も済ませて寝室へ。
マットレスがふっかさんのオススメということで、寝転んでみることにした。
阿部「おいで？」
先にベッドに入り両手を広げる阿部ちゃん。横に入るとすっぽりと阿部ちゃんの温もりに包まれた。
「え、やばい…」
阿部「このマットレスすごいね。」
流石、腰痛持ちのふっかさんのオススメだけあって寝心地は最高。
阿部「駄目だ…俺、寝る…」
「私も…」
おやすみと同じタイミングで言って私達は眠りに落ちた。
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作者名：雪 | 作成日時：2024年4月15日 7時
