すのうーまん⑮ (ページ8)

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［阿部 side］

阿部「やっぱり俺も待ってていい？」

Aを見送ったあと、やっぱり心配で俺は冬賀さんに聞いた。

冬賀「どうぞ。心配ですよね。」

阿部「なんか…嫌な感じがするんだよね。」

冬賀「わかります。私もです。」

阿部「冬賀さんも？」

冬賀「はい。椎名さん、入社してからずっとSnowManに異動願を出されてたんです。マネージャーを増員するタイミングで椎名さんに話が行きかけてたみたいなんですが、私が入ってしまってSixTONESに…」

阿部「なるほど。」

冬賀「かなり悔しかったみたいで、お前がいなければとか、なんでお前なんだと未だによく言われます。」

阿部「まじか…なんかごめん…危害は加えられてない？」

冬賀「大丈夫です。たまに会ったときにボソッと言われるくらいですから、全然気にしてません。でも何としてでもSnowManのマネージャーになってやるという執念がまだ有るみたいで…たまに怖いときがあります。」

好きなグループのマネジメントを担当したいという気持ちは凄くわかるのですが…と冬賀さんは続ける。

阿部「そうなんだ…」

冬賀「特に雪加さんとは同期になる予定だったというのを自慢気に話されているので、特別感？優越感？…他の先輩いわく俺、親戚にアイドルがいるぜ！みたいなのがあるらしいです。」

阿部「あーイメージできるわ〜」

深澤「お、お疲れ〜！」

佐久間「やっぱり残ってたんだ〜」

阿部「うん。ちょっと心配で。」

冬賀さんと話していたらふっかと佐久間が顔を出しに来てくれた。

深澤「俺達、今から飯行くんだけどどう？Aの行ってる店の近くだよ。」

佐久間「飯のあとA迎えに行けるんじゃない？」

Aの行ってる店の近くというのに魅力を感じたけど、何かあったときに冬賀さんと一緒に動いたほうが良いと思った俺はふっかたちの誘いを断った。

佐久間「店の前通るし、様子見とくね〜ん。」

深澤「何かあったら俺達にも連絡して？今日は酒入れないようにしとくから。」

「ありがとう。」

じゃあ、お疲れとその場をあとにした2人。その数分後に今のところ大丈夫そうというラインと店の外から撮ったAの写真が送られてきた。

阿部「今のところ大丈夫そうだって。」

冬賀「そうですか。よかったです。ありがとうございます。」

とりあえずAが無事だとわかった俺達は各々のタスクに手を付けた。