続 Sugar ＊ryota＊

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「お邪魔します。」




「はい、どうぞ。」




靴を脱いで、もう見慣れた彼の部屋へ上がれば



私の着ていたジャケットのボタンを一つ一つ丁寧に外してくれる彼。




「……いいよ。自分でやるから。」




「あぁ、俺がやると、

違う気持ちになってきちゃう？笑」




「ねぇ！」




「くははは、笑」




……お腹、抱えて爆笑ですか？



……紳士が聞いて呆れるよ。





「………」




「あ、拗ねちゃった？」




キレイな眉を下げて覗き込まれた。



………そんな顔して、覗き込まれたら





「……ちゅ、…」



「んふ、笑」



今度は、私から、くっ付けた唇同士。



満足気に笑う彼に



結局、私も微笑み返しちゃう。





「涼太くん、お腹、空いた。」



「はいはい。すぐ作ります。」




手を繋いで、リビングへ。




キッチンに一緒に入れば




「手、洗いましょう。」




「ねぇ、自分で出来るってば。」




バックバグ状態で、私の袖を捲ってくれて



そのまま、彼が私の手を洗ってくれた。





「……あ、ちょっとこっち向いて？」




「え？」




ちゅ、




また、降ってきた彼からのキス。




「………もう。」




「………好きなんだよね。俺。」




「え？」




「……キス、するの。」




「………、…」





耳元で囁くように言うから、



ドキドキする。




……全然、慣れない。




「……あ、ただ、キスするのが、好きってことじゃないよ？」




「へ？」




「Aと、するのが、好きってこと。」




「……、……」




「耳まで、紅くしちゃって。

たまんないねぇ。ほんと。

俺の"彼女"は。」





…………"彼女"



その響きが、嬉しくて、そしてなんだか、少しだけ恥ずかしい。





彼と、無事




恋人になってから、３ヶ月。





涼太くんは、ずっと甘い、




意地悪だけど




でも、ずっと甘い。




私をひたすらに甘やかしてくる。






──

寂しい、虚しい。それを埋める為だけに、俺に抱かれながらさ、

知らない間に、俺無しじゃ生きられない身体になればいい。


──




既に懐かしく感じるあの台詞。




寂しい、虚しい、そんなものは、一切ないのだけれど



私の身体は、もう涼太くん無しじゃ生きられなくなっている。

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