続 Sugar ＊ryota＊

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＊ryota＊




鼻の頭に泡を付けて笑う彼女が



可愛くて仕方がない。




あ、俺が付けたんだけど、ね？




「……今日、あの人も来てたんでしょ？」




Aの元カレ。



って言い方が正しいのかわからないけど。



事前に、そう、聞いてた。




「あぁ…うん。」




「……話した？」




「ん。ちょっとだけね？」




「………そう。」



……気になっては、いない。



……とは言えない。





Aを奪われる、なんてことは思っちゃいないけど。




あんなに、好きだったヒト。




………束縛、なんてするつもりもないし、



したくはないけど……





なに、話したのかな……は、やっぱ、気になっちゃうよね。





「……気になる？」




「え？」




「気になってるでしょ？」




……えぇ。気になってます。




「いや。

普通に接していられるなら、よかったね。

仕事では、関係が続いていくわけだしね。」




"よかった、よかった"と笑えば




彼女が、クスッと笑った。




「……幸せだよって、言ってきた。」




「え？」




「私、今すごく幸せだよって。」





「…………そう。」





………"すごく幸せだよって"





ニヤケます。




………そりゃ、ね？



ニヤケるでしょう。





だって、




あんなに好きだったカレに、




"今が幸せだ"、なんて。ね？





「ニヤニヤ、してますよ？笑」




「………そう？」




「……ねぇ、涼太くん。」





「んー？」





「……幸せ、です。」




ニパッ、と笑ってそんなことを言うから……




「あ！」




また、鼻の頭に泡、付けてやった。





「可愛いね。ほんと。」




そう言って笑えば、




「あ。」




俺の鼻の頭にも、泡付けられた。





「涼太くんも、可愛いね？」





「やったな。」




「最初にやったのは、涼太くんでしょ？」





「こうしてやる！」





「あ！やめて！！」




オデコにも泡、付けてやった。





「逃げるな、こら。」




羽交い締めにすれば、ゲラゲラ笑う彼女。




「ねぇ！やだ！裸で何してるの？！私たち！笑」




「いいじゃん！幸せなんでしょ？」




「幸せだよ！」




「あはは！笑

俺も、幸せだよ！」





なんかよくわかんないけど、



"幸せ"合戦 始まった。笑




「あはは！笑」




………笑ってら。



まったく。

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