紅一点×SnowMan⑨ (ページ44)

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撮影はなんとか順調に進んでいく。

本編だけではなく、メイキングに使う
動画なんかも撮りながら、約1ヶ月の撮影が終わる。

スタッフ『松雪さんオールアップです。』

「ありがとうございました。みなさんウイルスの脅威がある中で探り探り、不安な日々だったと思います。ただ、この作品に皆様と関わることができたこと、とても光栄でした。またお仕事をご一緒できる機会があることを楽しみにしております。」

挨拶を終え、北斗がリモートでコメントしてくれる。

ふぅ。一仕事が終わった。
だけど、並行していたドラマの撮影に向かう。

なんだか、変に時間がかかることが多く、
プライベートの時間を持つことは全くできなかった。

それでも、今日は早めに自宅に帰ることができた。

ピンポーン。

部屋のインターフォンが鳴る。

この音は部屋の前のインターフォンだから
来る人は1人しかいない。

「廉どうしたの、、、え？」

てっきり隣に住んでる廉だと思ったら、
メンバーの蓮が目の前に立っている。

「え？どうしたの？あれ。なんで？」

目『んー。住民の人がたまたま入ったから便乗した。』

いや、それ本来はできないやつ。
必ず管理人さんがいて、便乗して入ることはできない。

ここはそれだけセキュリティが強固だから。

だけど、多分過去、家に来過ぎて
管理人さんも顔を覚えているのだろう。

だからすんなり入れたのだと思う。

目『隣に住んでる永瀬が来たと思ったの？』

「う、うん。」

んとりあえず自分の気持ちがぎこちないまま
玄関の中に入れる。

目『そんだけ永瀬って来てるの？』

「いや、そんなことはないけど、、、。たまに何も言わずにご飯を取りに来たりするから、それかなって思って。」

目『ふーん。』

なんとか誤魔化すことはできただろうか。

本当はかなりの頻度で来ていて、食事をしたり
宿泊したりと2人の時間を過ごしている。