紅一点×SnowMan⑨ (ページ49)

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菊『じゃあさ、辰巳くんが気まずくなる必要ないよね。』

「ない。」

なんなら辰巳くんは私達の関係を知った後、
福田くんに忠告していた人だから。

スタッフ『オープニング撮りまーす。』

博多駅のホームでオープニングの撮影をしていく。
ルールがなかなかすごいなぁ。

スタッフ『それにしても、よく松雪さんオファー受けていただきましたね。』

「私は嫌でしたよ。」

田『でも姉御断らないもんなー。』

菊『いーじゃんこれからバラエティ班になれば。』

辰『姉御、、、？』

河『極道じゃん。なんでそう呼んでんの？』

田『あー、これはっすね。話すと長いんすけど、要約したら昔助けてもらったことがあって。そこから尊敬の意味を込めて姉御って呼んでます。後輩だけど。』

河『え？そうなの？後輩？』

「実はそうなんですよね。風磨と樹より1年入所遅いので。」

辰『マジか。』

そんな話をしながらオープニング撮影を終えて、
電車に乗り込む。

「辰巳くん。」

辰『ん？』

私は電車に乗り込むために歩いていた辰巳くんに
声をかけた。

「あの。もう、なんとも思ってないです。福田くんのこと。気まずくならなくて大丈夫ですよ？」

辰『、、、。ごめんね？メンバーがさ。』

「あの時は私も良く分かってなかったですから。」

辰『だからだよ。だからよくないなって思ってた。』

「けど、もう私も大人なんで。」

辰『だよね。どうしてもあの時の幼い松雪のイメージが強すぎてさ。』

そう言って笑った顔は入所してすぐの辰兄だった。

「だからよろしくお願いします、辰兄。」

辰『、、、！まかせろ、松雪！』

昔の呼び方で呼んだら、目を見開いた後、
にこりと笑う。